■動物愛と夫婦愛に包まれた一宮のオアシス
みなさま、こんにちは。毎日本当に暑いですが、いかがお過ごしでしょうか。今回よりブログを担当することになりました、P子と申します。どうぞよろしくお願い致します。
今回お邪魔したのは、一宮唯一のアニマルカフェ・不可思議さんです。
アニマルカフェ・不可思議のオーナー・吉岡知子さんの朝は、獣舎の掃除から始まります。8羽のフクロウ、ハヤブサやタカ、ウズラなどの鳥類以外に、ブタ、ウサギ、モモンガなどの哺乳類、カメレオンやイグアナ、ヘビなどの爬虫類、さらにはあのタランチュラまで・・・多種多様な動物たちの世話を一人でこなすので、毎朝大忙し。
決して楽なお仕事ではないですし、ただ動物が好きなだけではできないと思うのですが、どういったきっかけで、アニマルカフェを始めることになったのか、お話を伺ってみました。
体が赤くなる特徴を持つパンサーカメレオンと吉岡さん。とってもお似合い♡
◎一宮には「アニマルカフェ」がない!
最初は7年ほど前、爬虫類にはまったのが、そもそものきっかけでした。1年くらい経った頃に、「アニマルカフェ」というものが都会にはあることを知ります。調べてみると、東京にはたくさんあるのですが、近隣の大都会・名古屋には当時は一件しかなく、当然、一宮には一件もありません。そこで初めて
「一宮で最初のアニマルカフェを作りたい!」
という願望が芽生え、ご主人に伝えたのです。「そんなバカなことを」と言われるかと思いきや、意外にも「やってみれば?」とあっさり同意。とはいえ、その時は「いつかやれたらいいなぁ」という程度の遠い夢でしかありませんでした。
◎肉食系が好きなんです
それから2年ほど経って、急にフクロウが飼いたい!と思い立った吉岡さん。元々鳥類は好きではなかったそう。さらに1年後、ハリスホーク(鷹)に一目ぼれ。カッコイイ!飼いたい!と、ここで初めて、ハリスホークを家に迎えます。
猛禽類を飼うきっかけとなったハリスホークの弥七っつあん。カッコイイ♡
その後すぐにフクロウを3羽飼うことになり、「そうか、私は小さな鳥は好きじゃないけど、猛禽類、つまり肉食系が好きなんだ!」と気づいてからは、どんどん数が増えて行ったのです。
◎アニマルカフェをはじめたきっかけ
動物の数が増えて行くと、楽しみが増えるのと同時に、ある悩みにぶち当たるようになります。それは、「私は動物たちにいい環境を与えられているだろうか?」ということでした。当時の住まいは一戸建てでしたが、動物たちがのびのびと暮らせるほど広くはありません。そんな悩みを抱えながら、ふとスマホを見ていると、ある中古物件の広告が目に留まります。それは、現在この「不可思議」のある、店舗付き住宅の広告でした。
「そうか、店舗付き住宅なら、住みながらアニマルカフェが開けるんだ」と気づいた吉岡さん。たまたま住んでいた家のすぐ近くだったので、すぐに不動産屋に連絡し、店舗を見に行きました。ひと目見て感じたのが、「ここだ!ここしかない!」。こんなタイミングで、ピッタリの物件が見つかるなんて、奇跡だとしか思えません。
しかし問題がありました。このときの住居は、新築してまだ5年も経っていなかったのです。自分の夢のために、買ったばかりの家を手放して良いものか・・・迷いながら、ご主人に相談すると、ご主人は迷うことなく、またしても「やってみれば?」と言ってくれたのです。
人懐っこいミニブタのまぐろくん♡成長しても20kgくらいで飼いやすい。フクロモモンガの赤ちゃん♡可愛さにメロメロになった広報A嬢と筆者。
◎神様に「やりなさい!」と言われてる気がした
ご主人からのOKは出たものの、この先はさすがに、そんな簡単に行くとは思わなかったという吉岡さん。住んでいた家にはまだローンもあり、上手く売れるかどうかが、全てを握る鍵でした。しかし、驚くほどタイミングよく家が売れて、ローンの問題も全部上手く行って、無事、2016年10月にOPEN出来ることになったのです。
「あまりにトントン拍子に行き過ぎて、これはもう神様に『やりなさい』って言われてるんだな、と思いました」と吉岡さん。確かに、お話を伺っている私もそう思えてきました。迷いはなかったですか?と尋ねると「主人の理解があったので、不安や迷いはなかったのがありがたかったです」とのこと。先ほどから伺っていると、ご主人の理解が素晴らしすぎます!ご主人、男前すぎ!
さて、気になるお店OPEN後については、後編に続きます。
(写真・文)謎のライターP子