一宮に住んでいても、意外と知らない人が多いかもしれないこと、教えます。
実は一宮市って、古墳がたくさん残っている街なんです!
古墳って?
3世紀半ば~7世紀頃にかけてつくられた、古い墓。盛土をした古代の墳墓。東アジアによく見られるそうです。鍵穴のような形をした、前方後円墳を思い浮かべる人が多いと思います。
世界文化遺産にもなった百舌鳥・古市古墳群が有名ですよね。すぐそばを通りすがったことがあるのですが、とんでもないスケール感でした。なんか、その下に眠っている人の権力の大きさを感じるというか…
そこまでの大きさではありませんが、一宮市にも古墳があります。
あちこちに古墳群があるのですが、なかでも今伊勢駅周辺に集まっているとの情報を仕入れました。
ちゃんと見たことないので、こんなに近くにあるのなら、ちょっと見てみたい!
夏の終わりを感じるようで、感じないような8月末のとある日。
急遽、インターン生を連れた広報担当氏と
今伊勢エリアで古墳めぐりに出かけました。
(この日、集合場所を間違えたのはわたしです…インターン生Hくんも広報担当氏もごめんね…)
伊富利部古墳(神社)
名岐バイパス沿い経由で、しばらく車を走らせて…
交通量の多いところから少しはずれたところに、急に現れた「伊富利部(いぶりべ)神社」。一宮市の指定文化財です。
あれ、古墳めぐりじゃなかったの?と思われたなら、もう少し読んでみて。
鳥居をくぐって、立派な馬神様の前を通り過ぎて…
見つけた、「伊富利部古墳」!
神社の中にある古墳です。古墳の上に階段と小さな社がしつらえてあります。緑にあふれています。
小さいけれど、れっきとした古墳です。
階段があるので、登ってみました。社のひとつひとつに手をあわせながらでも、すぐに上まで登れます。
なんか、古墳に登るってちょっと変な感覚ですね…
だって、古墳って昔の人が眠るお墓なんですよ?
人のお墓の上に登る、ってやっぱり不思議な感覚だ。
それにしても、伊富利部神社をつくった人は、なぜここに決めたんだろう?
なぜ、わざわざ古墳の上を登れるようにしたり、社をしつらえたりしたんだろう?
古代、伊富利部氏という豪族が伊富利部神社を氏神としていて、この一帯に住んでいたことがわかっています。
ということは、古墳の中に眠るのも伊富利部氏。
周辺にはたくさんの古墳があったとされています。古墳からの出土品も見つかっており、神社に保管されています。
それにしても、古墳があるのを活かして?
神社が建てられているのは、不思議。
古墳の上に階段まで作って、何を考えてのことなんだろう?
謎は深まるばかりです…ますます不思議だ…
奥には朱色の鳥居がずらり。八幡稲荷社とのことで、商売繁盛をお願いしました。
竹がにょきにょきと伸びた竹やぶの中にあり、光が差し込みます。
なんか日常っぽくない風景です。春には桜が満開を迎えるとのことなので、また春ごろに、ふらっと訪れてみたい。
伊富利部神社(伊富利部古墳)
住所:一宮市木曽川町門間北屋敷3714
アクセス:今伊勢駅から車で約10分
https://peraichi.com/landing_pages/view/iburibe (公式サイト)
さて、次は今伊勢駅の西側へ向かいます。
次に向かう古墳も、どうやら神社の中にあるみたいで…!?
<後編へ続きます>