こんにちは!「Sketch」ブログ担当のライター、カジヤマシオリです。
古代の豪族が眠っていて、歴史のロマンを感じさせる、古墳。
大規模な前方後円墳を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
歴史の教科書で、誰もが一度は目にしたことがあるはず。
一宮市には、現在も古墳が多く残っています。
普段何気なく通りがかっている場所のそばにも、もしかしたら古墳が…?
調べてみると、今伊勢駅の周辺に集まっているそう。
ということで、古墳を探しに行ってみました!
まずは今伊勢駅の東側、「伊富利部神社」内にある「伊富利部古墳」へ。
古墳の上に登れるという不思議な体験をしたあと。
駅の西側に移動し、古墳めぐりを続けます。
野見古墳
次に向かうのは「野見古墳」。ここも、神社の中にある古墳です。今伊勢古墳群に含まれます。
古墳のある場所に神社を作ったのか、神社の中に古墳を作ったのか…
どちらにせよ、不思議だ…
住宅街の中、くねくねとした道を走ると…
到着しました「野見神社」。すでに14世紀末にはこの場所にあった神社だそうです。
駐車場から入って、最初に出迎えてくれたのはこの「スダジイ」という大木
植物ながら、一宮市の指定文化財にもなっています。
なんと樹齢およそ300年!まれに見る大木すぎる。まだまだ元気で、秋には果実が成るそうです。
境内には、立派な碑や拝殿もあります。思っていたよりも敷地が広くて驚きました。
この中に古墳があるとは思えないけれど…
境内の奥のほう、竹やぶの向こう側を見ると、奥のほうにまた碑が立っている。
碑まで道がつながっているよう。
竹やぶをかき分けて、近づいてみると…
古墳にたどり着いたようです。碑の立っている場所も、少し盛り上がっているというか、言われてみれば古墳。
ということは、またもや古墳の上に登っているのか、私たち…
遠目から見ると竹やぶなので、全体をながめるのはちょっと難しいけれど…
古墳です。長径約20m、墳高約1mという小さな古墳。
勾玉や埴輪などが出土しており、5世紀前半ごろにつくられたと推測されています。
古代につくられて、その上に古墳を守るようにして竹やぶが生い茂って…古墳がつくられてから、気の遠くなるほどの年月が過ぎたことを感じさせます。
竹やぶに守られて、なんだか、異空間にある古墳みたいでした。
野見古墳
住所:一宮市今伊勢町宮後稲荷1929(野見神社内)
アクセス:今伊勢駅から車で約3分
古墳のある場所に神社をつくること
最初、古墳があるところに神社をつくっている、と聞いて…
古墳=昔の人のお墓、の上につくるなんていいのか?
しかも登れるようにするなんて、なんだか恐れ多くないか?と真っ先に思ったのですが。
ぼそっと自分のTwitterでつぶやいたら、とある方からこんなリプライがありました。
「人のお墓の上になんてことを!」と考えるのではなく、
「今後も、地元の人に親しみを持ってもらう形に新調した」と考える。
神社にすれば、地元の人々を長く見守っていけるし、古墳を取り壊してしまわなくて済むし。
人生の節目や日常に寄り添う場所になれる。
地元の人の視点だと、そんな考え方もできるのか…
そう考えれば、たしかに素敵だと思う。
たしかに、取り壊してしまうよりはずっといい。確実に、残していける。
古墳の上に登るのも、荒らしたりいたずらしたりするわけじゃなく、その下に眠る方に敬意をもってのことならいいのかもしれませんね…
今回は、今伊勢駅周辺にある古墳(しかも神社の中にある)をめぐりましたが、
ほかにも古墳の集まっている地域が、一宮市内にあるそうです。また古墳めぐりをしてみようかな。
もしかしたら、身近にも古墳があるかもしれません。
少し、気に留めてみて日常を過ごすのもいいと思いますよ。(登れるものは)登ってみて、歴史に思いをはせてみては。