こんにちは。「Sketch」ブログ担当のライター、カジヤマシオリです。

fericissimo COOMA《前編「やさしさにあふれた隠れ家カフェ」》

前回に続けてお送りするのは、お散歩中にふと立ち寄りたくなったカフェ「felicissimo COOMA(フェリチシモ クーマ)」さん。

やさしい気持ちになれるようなドリンクや自家製パン、かわいらしくてほっとできる空間を、じっくり堪能しました。

 

なんでこんなにすてきな場所ができたの?自家製パンのおいしさの秘密は?

と素直に思ったことを、オーナーの中川 洋子(なかがわ・ようこ)さんに聞いてみると、かわいい内装からは想像もつかないストーリーが見えてきました。

 

ご両親が経営していた電気屋さんを、まるごと改装して…

 

―なぜ、一宮の本町でお店を始めたのですか?

中川さん:地元だからです。ずっと飲食にかかわる仕事をしていました。自分のお店を持ちたい気持ちがあって、最初は江南の居抜き店舗をつかってスタートしました。
その様子を見に来た両親が「立地が悪い!お店を譲るから、うちでやりなさい」って。
ここ、もともとは電気屋さんだったんですよ。カフェの奥が、実家です。

 

―え、電気屋さん!?想像つかない…

中川さん:でしょ。両親がやってた、電気屋さんのスペースでね。カフェの「クーマ」って名前も、もとの「熊沢商会」って店名からとっています。それまで10年くらい、ここでカフェがやりたいと頼み続けてたんだけどね。
解体や左官工事、塗装など必要なことを、開店までのたった2か月でやりきりました。
今は、自分のやりたかった世界がここに広がっています。

 

―じゃあ、一宮は好きですか?

中川さん:もちろん!友達もたくさんいるし、住みやすいと思います。名古屋にも近くて。

 

 

娘といっしょに作り上げた、自分の理想の世界

―私、このカウンター席に一目ぼれしました。内装が私的にはツボです。

中川さん:ありがとう。実は、カウンター席は友人から「絶対に作って!」って言われて。
カウンター越しにおしゃべりできるし、友人には好評です。一人のお客さんにもいいしね。

 

―なんでこんなにドライフラワーがいっぱいなんですか?

中川さん:もともと、私の娘と一緒にレイアウトやデザインを考えたんですよ。お花が好きな娘のアイデアです。
最初は生花を飾っていたけれど、今はドライフラワーですね。

 

―娘さんと?

中川さん:そう。娘が大学でインテリアの勉強をしていて。
いっしょに図面をひいて、ああでもない、こうでもないって話しながら。とっても楽しかったです。

 

―じゃあ、娘さんとは仲良しなんですか?

中川さん:うーん、どうかな?
最初はここで自分のカフェを開くのも反対してたけど、今は「やってよかったね」って言ってくれています。

 

 

いつかは、夜カフェがやってみたい

ー今後、カフェをこういう風にしたいって考えていることなんて、あったりしますか?

中川さん:うーん、「なるようになる」かな?

 

―え?「なるようになる」ですか?

中川さん:冗談に決まってるじゃない(笑)
いずれは、夜カフェもやれたらいいな、と思っています。野望ですね。
2018年12月で、オープン2周年も迎えるし…

 

夜の6時前。

日がぐっと落ちて、かわいらしさにシックな雰囲気がまとう「フェリチシモ クーマ」

この雰囲気、確かに夜カフェにぴったりですね。

 

中川さん:カフェを始めてから、一度も「休みたい」って思ったことないんですよ。もう、お店に立つのが楽しくてね。

 

店内で流れるご機嫌なBGMが気になって聞いてみると、韓国のアーティストの曲でした。
確かに、店内にもハングル文字の書かれたインテリアが。

 

中川さんの今の楽しみは、年に2回くらい、大好きな韓国へ行ってかわいいカフェをめぐること。
話を聞いていくうちに、そんな素顔やエネルギッシュさも垣間見えました。

felicissimo COOMA《後編「電気屋さんをまるごと改装!こだわり詰まった幸せ空間」》

店名の「フェリチシモ」は、ラテン語で「幸せ」の最上級を意味するんだとか。

その名前どおりの時間を、私も過ごせた気がします。

 

「felicissimo COOMA(フェリチシモ クーマ)」

【住所】一宮市本町1-2-13
【電話】0586-82-5160
【営業時間】火~金 11:00~18:00、土・日・祝 9:00~11:00
【休日】月曜日
【Instagram】https://www.instagram.com/felicissimo_cooma/