こんにちは。「Sketch」ブログ担当のライター、カジヤマシオリです。
一宮市を拠点に活動する吹奏楽団「一宮マザーズアンサンブル」さんの練習を見学した私。
取材だということを忘れてしまいそうなくらい、演奏に聞き入ってしまいました。
メンバーの6割が一宮市在住で、ほとんどが子育て中のママ。子ども連れでの練習参加は当たり前!
活動についてもっと知りたくて、副団長の中島(ナカシマ)さんにお話をうかがいました。
◎子どもたちのための演奏会
―童謡や運動会のBGMなど、楽しくて聞きなじみのある曲を練習していますね。演奏する曲はどうやって決めるんですか?
中島さん「保育園や幼稚園で演奏することが多いので、子どもが知っている曲かどうか?を基準に決めることが多いです。メンバーとも相談しながら。子どもが保育園や幼稚園に通っている若いママさんに、流行っている曲を聞くこともあります。
少しでも、子どもに楽しんでもらえるように創意工夫しています。 」
―だから、童謡やアニメの主題歌が多いんですね。ほかにも、子どものことを考えてやっていることは?
中島さん「実際の演奏会では、プロジェクターで映像を流したり、ペープサートでストーリーを再現したりすることもあります。演奏の途中に掛け声やダンスが入ることもありますし。
子どもが途中で飽きないような演出を心がけています! 」
―それは楽しそう!まさに、子どものための演奏会を目指しているのですね。
もともとはお散歩仲間だったけど…
―そういえば、中島さんはなんで「一宮マザーズアンサンブル」に参加することになったんですか?
中島さん「団長(西部さん)とご近所さんなのが大きいと思います。子どもが小さいときは、お互いお散歩仲間で。私が『昔吹奏楽をやっていた』っていうのを覚えてくれてて、誘ってもらい、参加することになりました」
―始まりはお散歩仲間同士、家族ぐるみの関わり合いから広がっていったんですね。
中島さん「はい。活動も自分たちの家族を巻き込んで、家族ぐるみな部分が大きいです。昔は自分の母も連れてきて、子どもを見てもらいながら参加していました。あと、私はあまり意識していなかったけど、自分の子どもが自然と音楽に触れる機会になっていたのかなと。特に音楽の習い事はさせませんでしたが、音楽が好きな子どもに育ちました。リトミックみたいな感じで、ね」
―家族ぐるみでやってたら、子どもたちの音楽教育にもなってたんですね。ほかに、一宮マザーズアンサンブルの活動を通して、何か変わったことやよかったことはありますか?
中島さん「 私が副団長になってからは、ここでの活動が生活の中心になりました。 仕事を選ぶときも、活動ありきで判断することが多くなりました。もちろん、家族にも理解してもらえてます。参加してよかったです」
子どもの笑顔があふれるなごやかな雰囲気で、インタビューをしていると…
2019年6月の演奏会で、活動をやめるということを知らされました。
「もっと演奏を聞いていたい」と思っていた私にとっては、衝撃で。
話題は、なぜ活動をやめることになったのか?へ。
名前はなくなっても、ママたちが演奏する場を残したい
―活動をやめる、と聞いてびっくりです…なんでですか?
中島さん「 今まで団長と私を中心に活動してきましたが…子どもたちの成長と共に環境が変わり、自分たちを中心に続けていくのは難しいなあと感じるようになってきたんです」
―演奏を聞いていてすごく楽しかったので…なんだか寂しいなあ。
中島さん「たしかに『一宮マザーズアンサンブル』という名前はなくなるんですけど…その後も、ママたちが演奏できる場所を残して欲しいと願っています。 」
―え、どういうことですか?
中島さん「団名や形態は変わりますが、他のメンバーを中心に、ママたちが演奏する場を残してくれることになっています。 もしかしたら、私も隅っこのほうで演奏しているかもしれませんね」
―そういう場所が続く可能性はあるのですね。また演奏が聴けるかも、って思うとちょっと安心しました。
「一宮マザーズアンサンブル」のファイナルコンサートは2019年6月。
名前がなくなってしまうのはちょっぴり寂しいけれど、6月のファイナルコンサートはとても楽しみです。
もちろん「Sketch」でも活動を追い続けます!
一宮マザーズアンサンブル 演奏会情報
一宮マザーズアンサンブル ファイナルコンサート
~13年間の感謝の気持ちを音楽にのせて~
日程 2019年6月23日(日)
時間 開場 13:00 開演 13:30
場所 一宮市尾西市民会館
料金 入場無料
プログラム
♪ダンスメドレー
(ダンシングヒーロー、USA、YMCA)
♪ジャパニーズグラフィティーⅣ(加山雄三特集)
♪エルクンバンチェロ
♪ 式典終曲(矢代秋雄作曲) など
♭指揮者体験もあります