こんにちは。「Sketch」ブログのライター担当、カジヤマシオリです。
引き続き、一宮市起(おこし)にある「茶香房ギャラリーまつや」に訪れたときのことを紹介します。
前編はこちらか↓
お店のオーナーは、笠原抄織(かさはら・さおり)さん。
おいしいコーヒーを淹れる長女・凪沙(なぎさ)さんと一緒にお店をいとなみながら、自身も木彫りの作品を手がけています。
私がコーヒーを味わっていると、カウンター席の奥のほうから赤ちゃんの泣き声が。
かわいい声がずっと気になってしまい、つい聞いてみたところ。
なんと、抄織さんのお孫さん・あいとくんの声でした。
長女・凪沙(なぎさ)さんの、5カ月になる息子さんです。
抄織さんにだっこされ、私にもふわんっと笑顔を向けてくれました。
間もなく、2歳のお孫さん・りりかちゃんが保育園から帰宅。
初めて会う大人に対して少し緊張していたようですが、たくさんお話をしてくれました。
さて、かわいらしいゲスト登場を挟んで。
オーナー、笠原抄織さんへのインタビューをお届けします。
◎もともとは「割烹 まつや」。「茶香房ギャラリーまつや」として再出発した理由
カジヤマ：「茶香房ギャラリーまつや」を始めたきっかけみたいなものはありますか？
抄織さん：始めたきっかけは、私の夫が病気になったことですね。前は、夫がここで割烹料理店をしていたんですよ。だけど病気になってしまったので、私だけじゃ割烹料理は続けられないし。
カジヤマ：え、もともと割烹料理店なんですか？
抄織さん：はい。お席のスペースもぜんぶ、調理場でした。
カジヤマ：ここで割烹料理やってた様子、想像できないです。でも、なんで「茶香房ギャラリーまつや」になったんですか？
抄織さん：病気になった主人が「ここで喫茶をやるか？」って提案してくれて。それに長女の凪沙が「やってみたい！」と返事をしたことがはじまりです。
たしかに、ここを喫茶店にすれば、孫の世話をしながら私も一緒にできるし。ということで、親子で茶香房を始めました。
以前からずっと、私自身は木彫りをやっていて。ずっとギャラリーをやりたいっていう思いもありました。
三女が美術系の大学へ通っていたので、どうせならギャラリーもここでやろう！と。調理場の改装は主人がすべてかかわってくれて、今の「茶香房ギャラリーまつや」になりました。
それが、4年前くらいの話ですね。
◎うつわへのこだわりから見えた「これから」
カジヤマ：そういえば、私が注文したコーヒーのうつわに、「まつや」ってお店の名前が彫ってありましたよね。あのうつわの絶妙な色合い、手ざわりが気に入りました。やはりこだわりが？
抄織さん：ありがとうございます。実は、私がつくったものなんです。
カジヤマ：え、そうなんですか？
抄織さん：はい。でも、コーヒーカップ以外はほとんど、割烹料理店で使っていたものそのまま使ってます。「まつやベーコンエッグ」のうつわもそうですしね。
これからはコーヒーカップだけでなく、自分たちのつくったものや好きなものを、このお店にも少しずつ増やしたいです。
取材中、抄織さんのそばで、ずっとアイスクリームのおもちゃと遊んでいたりりかちゃん。
私は終始デレッデレでした…(笑)
お店にいるときのりりかちゃんは、ときどきおしぼりをお客さんに運ぶ係です。あいとくんは普段、キッチンの奥で過ごしています。
店内には、子ども向けの絵本を用意しています。
広々としたソファ席は、靴をぬいで座ると、りりかちゃんと同じ2歳くらいの子どももリラックスして過ごせる環境です。
じっくりとコーヒーを味わい、アートに親しんだあと。
お店を出て、バスで尾張一宮駅へ戻ろうと、近くのバス停へ向かうと…
すぐそばに「割烹 まつや」の看板があることに気づきました。
茶香房・ギャラリーでありながらも、割烹料理店だったころの面影を、ところどころで感じたインタビューでした。
これからも、面影を残しつつ素敵な空間がつづいていくのでしょう。
茶香房ギャラリーまつや
【住所】愛知県一宮市起西茜屋４７
【電話】0586-62-2001
【営業時間】8:30～17:00
【休み】水曜日、第1・第3木曜日
「茶香房ギャラリーまつや」では…
抄織さんが講師をつとめる木彫教室のほかに、娘さんによる絵画教室、パン教室をスタート。
日程・内容など、くわしくはInstagramへ。
【木彫教室のInstagram】https://www.instagram.com/sakoukai2014/
【絵画・造形教室のInstagram】https://www.instagram.com/kaiga.zoukei/
【パン教室のInstagram】https://www.instagram.com/matsuya_cafe/
