こんにちは!「Sketch」ブログ担当のライター、カジヤマシオリです。

のこぎり屋根のすてきな一宮市三岸節子記念美術館では、夏休み期間中に

こどもミュージアム2021「せっちゃんのおばけツアーズ~Setsuko Meets the Ghost~」

を開催。

(9月1日まで。中学生以下は無料、申込不要)

「美術館の七不思議」をときあかすべくおばけ探しをしたり、ペーパークラフトをつくったりして。

子どもたちにまじって、私もやってみました。

三岸節子の銅像も、七不思議のひとつ!?

思ったよりも七不思議は奥が深い!?ぜひ親子で、協力しあって挑戦してみてくださいね。

あちこちでおばけが出迎えてくれる、夏休みの三岸節子記念美術館。

企画展さっぽろからやってきた!『ぼく おばけのマール』絵本原画展三岸節子コレクション展も同時開催中です。

さっぽろからやってきた!『ぼく おばけのマール』絵本原画展

フォトスポット。こっちのおばけはかわいい

企画展の主役はおばけのマール。ぴんとこない人が多いかもしれません。私もそうでした。

それもそのはず、おばけのマールシリーズは札幌を舞台にした絵本だから。

1作目「おばけのマールとまるやまどうぶつえん」マールの初登場シーン

札幌市の円山のてっぺんに住む、ブロッコリーが大好きなマール。マールは札幌の子どもたちの間では有名です。

2021年7月末現在、マールを主人公にすでに11作品が発売されています。

マールの暮らす札幌は、美術館の名前にある女性画家・三岸節子の夫、三岸好太郎の故郷でもあります。

「おばけのマールとちいさなびじゅつかん」には三岸好太郎が手掛けたあの作品も

シリーズ4作目の「おばけのマールとちいさなびじゅつかん」の舞台は北海道の三岸好太郎美術館。所蔵作品をもとにしたキャラクターがいくつも登場します。

そして、三岸好太郎美術館と三岸節子記念美術館はパートナー提携も結んでいます。

好奇心旺盛なマールは北海道を飛び出し、一宮の三岸節子記念美術館へ!

しかも、7月10日には11作目「おばけのマールとモーニングのあとで」が発売されたばかり。一宮を舞台にしたストーリーの絵本です。

俳優の石坂浩二さんも推薦文を寄せています。

企画展では、この11作目までの原画を展示。

マールがいっぱい

2階の第1展示室には、マールの絵本の原画がずらり!

実際の絵本とあわせて、作品ごとに展示されています。

絵の制作の際には、パソコンで絵を描いて印刷したものに、色えんぴつで彩色する、という形をとっているそう(「おばけのマールとしろ」を除く)。

そのため原画が存在します。

線や色づかいはシンプルですが、原画からあたたかみを感じました。シンプルなのにわくわくさせるような色づかいは、マールの好奇心そのもののよう。

時間を忘れ、マールの冒険を夢中になって追いかけました。

原画をじっくり見ると気づくこともあるかもしれませんよ。

展示室の奥には、マールたちといっしょに絵本を読めるスペースも

個人的に気になったのが9作目の「おばけのマールとたのしいオーケストラ」。

耳!

だって、マールに何の前触れもなくお耳が…!

オーケストラの演奏をしっかり聴くためなのでしょうね。まあるいマールにちゃんとしたお耳、なんだかかわいくていとおしい…!

この作品に出てきたオーケストラも、実在する札幌交響楽団がモデル。

お耳がかわいすぎて後日、絵本を購入してしまいました。演奏中にくしゃみが出たらどうしよう、と心配するマールがかわいい。もうすっかり、マールのとりこ。

11作目の「おばけのマール モーニングのあとで」の原画は、同じ2階の実習・展示室に。

もう、一宮が好きな私にはたまらない展示でした。

あわせて、マールとモーニングがコラボしたわくわくする企画の情報もゲット!

常設展の様子とともに、後編でじっくり、くわしく紹介します!