こんにちは!「Sketch」ブログ担当のカジヤマシオリです。

2018年の11月、真清田神社すぐそばにある「ニューヨーク」さんや「フェリチシモクーマ」さんの取材をしていたときのこと。

ウバ車

どこからでも目につく、特大の「ウバ車」の文字に遭遇!レトロな字体はインパクト大です。

近くへ行ってみると、かなり年季の入った建物でした。どうやら「伊藤ウバ車店」という名前のお店らしい。

中をうかがおうとするも、シャッターが閉まっていてわからず…

同行していた広報「気になりますよね『ウバ車』!お店に電話かけてみたんですけど、つながらなくて…

「Sketch」で紹介するのは難しいかなぁ…と思いながらも、

真清田神社周辺の取材で見かけるたびに、気になってました。

(その後も何回か近くを通り過ぎましたが、いずれもシャッターが降りていて…)

月日が経ち、「Sketch」もTwitterをスタート。

(みなさんもフォローしてくれていますか?)

すると、「伊藤ウバ車店」という名前のアカウントからフォローがありました!

やはり気になっていたのは私だけではなかったもよう。Twitterでも大勢が「ウバ車」の画像や話題をツイートしているようです。真清田神社に訪れればぜったい目に入るし、車で大通りを走っていても目につく。

しかも、「ウバ車」の画像をひとつひとつ丁寧にリツイートしている「伊藤ウバ車店」のアカウント。商品の宣伝よりも他の人とのやりとりが目につきます。

これ、お店の方がされてるTwitterなのかな?

(宣伝のツイートもありました)

「Sketch」のアカウントをフォローしてくれたってことなら…!取材をあきらめていたところに光が差しました。

やはり気になる!あきらめきれない!と取材をお願いしました。

同じ並びのビルもかなり年季が入っている

真清田神社の正面左側に見えた「ウバ車」

「伊藤ウバ車店」店主の伊藤さんは、なんと大正生まれなんだそうです…!ご家族の方に対応いただきました。Twitterもこのお店のもので間違いありませんでした。

今は、お客さんから電話をもらったときに営業しているとのことで。

「留守にしていても着信履歴があれば折り返している」とのことで、最初に電話がつながらなかったのはおそらく迷惑電話に振り分けられたからかなあと…

「伊藤ウバ車店」へ御用の方は必ず電話をした上でお願いします。

いきなりの訪問だったにもかかわらず、快く店内を見せてくれました。

杖や五月人形、カラフルな七夕切子やお面

店名は「伊藤ウバ車」ですが、現在の主力商品はシルバーカーや杖など介護予防に関する商品。もともとは伝統的な工芸品店でした。

伝統的な工芸品としては、小学校に上がる子どもの健やかな成長を願って飾る七夕切子( 生産終了 )、平安時代から続く文化の百日祝い・御食い初め膳、藤かご乳母車等を取り扱っています。

なかでもシャッターにも写真があった「藤かご乳母車」。

いまでは職人さんの数も減り、材料も入手困難だそう。たしかに、街中ではあまり見かけないタイプですね。

後編では、この藤かご乳母車をはじめとした商品のこと、「伊藤ウバ車店」をつづける思い、しっかりお届けします。