こんにちは!「Sketch」ブログ担当のライター、カジヤマシオリです。

一宮・萩原で5月26日に行われた「全国選抜チンドン祭り」

はじめて見たチンドン屋さんに、ワクワクと心を躍らせました。

「せっかくだし、もっと歩いてみよう…」

そのワクワクを胸に抱えながら歩いた萩原の街。

訪れたことのある場所から、タイミングが悪くてなかなか立寄れなかった場所まで。

ふらっと歩いてみました。

「Sketch」取材のおとも #せなか広告

チンドン祭りがあったこの日は、5月なのに最高気温30度越え…!

チンドン屋さん、暑いなかほんとうにお疲れ様でした。

はじめて見たチンドン屋さんに夢中でシャッターを切ってたら、汗だくになってしまいました。

こういうときにぴったりな場所が萩原駅の近くにあるの、知ってます。

以前「Sketch」ブログの取材でも訪れた、喫茶店「明楽時運(あらじん)萩原店」です。

ぐっと落ち着いた雰囲気の店内で楽しんだモーニング。オーナーの松岡さんの気さくな人柄、よく覚えています。

暑い日に、一息つくのにはうってつけです。

さっそく、カウンターの端に腰かけると

松岡さんが「暑かったでしょう、ゆっくりしていってくださいね」と声をかけ、お水とおしぼりを出してくれました。

他の「Sketch」ブログ記事も読んでくれたのこと。素直に嬉しくなりました。

こんなうだるような暑さには

丸しぼりレモンスカッシュ」が効果てきめんでしょう。

松岡さんがカウンターの奥で、レモンを丸ごとしぼる姿をちらり。

なんともワクワクする光景です。

丸しぼりレモンスカッシュ 500円

運ばれてきたレモンスカッシュには、カットレモンがそのまま刺してありました。

見た目だけでひんやり感が伝わってきます。つめたい炭酸の泡といっしょに、丸しぼりのレモンが身体中をかけぬける。

一足先に、夏の楽しみを満喫したような気分になりました。

サービスのミニゼリーも、ほどよい甘さとつるんとしたのどごしが心地よかったです。

たまたま、この日カバンの中に入れていた文庫本のタイトルが「檸檬」。

ふと思い出して、レモンスカッシュを飲みながら読み進めました。

第二次世界大戦開始の数年前に生まれた作品。作者・梶井基次郎はこの作品を遺して間もなく、30歳過ぎという若さで病死したといいます。

八百屋で目にした檸檬を購入し、洋書店の本棚の前に置いて帰るだけの出来事を想像力豊かに描いた作品です。色鮮やかな檸檬色が目の裏に浮かび上がってくるよう。

飲んでいたレモンスカッシュのさわやかさもあいまって、より物語の中に入りこんでしまいました。

でも、この豊かな表現力はすごいを通り越して気持ち悪い…

と感じていた頃、遠くから窓の外から賑やかな鐘と太鼓の音が聞こえてきて。

「チンドン屋さん、来ましたよ!」

と松岡さんの呼びかけで、我に返りました。

空想の中、ふわふわとした気持ちのまま、カメラを持ってあわてて外へ。

レトロな外観の「明楽時運 萩原店」とチンドン屋

チンドン屋さんが集まって、お店の駐車場でパフォーマンス。

しっかり「明楽時運」の読み方を説明し、お店の宣伝をしていきました。

今までなじみのなかったチンドン屋さんがいる光景も、空想の中みたい。

店内に戻って、スタッフさんと談笑しながらレジでお会計。

「さっきはチンドン屋さんが来てくれて、タイミング良かったですねぇ。でも、私チンドン祭り行ったことないのよ」

と話していたのが印象的でした。

なるほど、地元・萩原に住んでいると「行ってみよう」とならないのかな?

それともお祭りの日は毎年こうやって働いてるから行けないのかな。

意外と、地元の人にとってのチンドン祭りはこんな感じなのかも。

そういえば、お店の入り口にちいさなツバメの巣ができていた

その後、喫茶店の隣の隣にある「萩原郷土資料館」の前に「開館中」の看板があるのを見て。

気になって、見学してみることにしました。

レモンスカッシュでしゃっきりとしたカラダと、非日常さが抜けきらないアタマを連れて。