こんにちは!「Sketch」ブログ担当のライター、カジヤマシオリです。
うまれて初めて見たチンドン屋さんにワクワクしながら、取材したチンドン祭り。
暑さから逃げるように入った喫茶店で飲んだレモンスカッシュ。
喫茶店の駐車場にやって来たチンドン屋さんたち…
なんだか非日常な体験をしているな、と思いながら一宮・萩原の街をもう少しふらふらすることに。
喫茶店「明楽時運 萩原店」の隣にある、郷土資料館。
前に取材したときは閉館していて「いつか見学してみたいなあ」と思っていた場所です。
偶然にも「入場無料」の看板が目に入ったので、立ち寄ることにしました。
館内には、展示物がぎっしり!
入り口の左側は、おもに舟木一夫さんにまつわる展示が。
そういえば、歌手の舟木一夫さんは、この一宮・萩原町出身でしたね。
壁の一部は、まるで舟木さんが家の2階の窓から顔を出したようなデザインに。その窓枠部分は、むかし舟木さんが住んでいた長屋の2階に使われていたもの。
かつて一宮にあった舟木さんの後援会事務所内で撮影した記念写真に、昔のレコード。ファンにとってはたまらない空間だろうなあ。
(世代じゃないくせに)
舟木さんのヒット曲「高校三年生」にちなんで、希望者には学ランを貸し出し、記念撮影をさせてくれるそう。
(私はあまりにもサイズが違うだろうから、と遠慮しました)
右側は、萩原町ゆかりの詩人・佐藤一英さんに関する展示。
本棚には、彼の生家にあった本が並んでいました。同じく一宮市ゆかりの画家・三岸節子の画集がいっぱいあり、読みふけっていました。
ちなみに、館内は撮影禁止。画集に夢中になってたら
「どうぞ、もっと取材してってくださいよ」とスタッフさんに声をかけられました。
どうして撮影禁止なのか聞いてみると、やはり舟木一夫さんにまつわる展示物が多いから。肖像権の問題上です。
スタッフさんはみんなボランティア。運営の事務局は萩原町郷土史研究会です。
おもに訪れた人からの寄付で運営がまかなわれているとのこと。毎月第4日曜日にしかここを開けられないのも、そういう事情があるから。
スタッフさんに資料館についての話を聞いていると…
「チュウコンヒ、って行きました?」と聞かれました。
ぱっと漢字が出てこない…
詳しく聞くと、日清戦争や日露戦争の際に戦死した兵士の記念碑。天皇への忠誠心をたたえる目的もこめられているから、「忠魂碑」と書くのです。
「すぐ近くだから、行ってくるといいですよ」と場所を教えてもらいました。
資料館から歩いて10分ほどの、萩原小学校と萩原緑地の間に忠魂碑はそびえ立っていました。碑の頂点には黄金の羽ばたく鳥。生い茂る緑をバックにして。
たいていの忠魂碑はGHQ(戦後、日本を占領していた連合国軍機関)が取り壊したというものの…
大きな忠魂碑、萩原の人は壊すのがもったいないから「慰霊碑です!」と主張したのでは?とスタッフさんは言っていました。
こんなに背が高いとは想像しておらず、驚きました。
萩原に、今もこのような碑が残っているとは。
これも、実際に歩いて、地元の人と話さなければ分からなかったこと。
私が「Sketch」ブログの取材で大切にしていることのひとつです。
チンドン祭りの取材で訪れた萩原町、足を伸ばしてみることでより深く知れました。
次の取材の番外編にも、ぜひご期待ください☆