こんにちは!「Sketch」ブログ担当のカジヤマシオリです。

2019年の10月10日~11月末まで、一宮市のあちこちで行われた「第4回一宮まちゼミ」。

一宮まちゼミとは―

一宮のお店や企業の人が講師となり、「ならでは」な知識や情報を教えてもらえるミニ講座のこと。

一宮商工会議所が、市内の会員事業所とより多くの消費者を結び付けるべく開催しています。

11月末までに、なんと全71講座が開催。

参加費は無料(材料費のみ)とお値打ちです。何か新しいことに挑戦したい人にはうってつけ!

(詳しくは一宮まちゼミのチラシPDFを)

おもしろそうな講座がいっぱいだったから、私も参加してみて「Sketch」ブログで紹介することに。

開催期間も終了直前の11月30日、株式会社アントロワ小塩綾子(おじおあやこ)さんが講師をつとめる講座に参加してきました!

講座の会場はなんとハウスカパイッカ

ハウスカパイッカ《前編「ひつじさんも地域貢献」》

ハウスカパイッカ《後編「人と地域とをつなぐシェアスペース」》

9月に「Sketch」ブログでも取材した場所です。なんだか嬉しい。

ひつじのめーちゃんとむーちゃんに見守られながらの講座です。

私が参加した49番の講座は、小塩さんの体験をベースにした内容。

講座の締めくくりには寝転がったまま簡単にできる体操をやって、とにかく盛りだくさんでした。

左奥が講師の小塩さん。

スライドを前に、まずは小塩さんの自己紹介から。

幼少期からバレエに取り組んでいて、大学時代には指導アシスタントをしていた小塩さん。

社会人生活を経て、結婚を機にバレエ講師として頑張っていこうと思っていた矢先、2012年に原因の分からない好酸球性肺炎になり、ステロイドを服用することに。その翌年にはステロイド服用が引き起こしたと思われる大腿骨頭壊死症(難病)に。

特に股関節の左側あたりがすごく痛くて、当初は寝がえりも打てないし、両松葉づえや車いすでないと移動できないし、繰り返し肺炎にかかるし…という状態。

すごくやさぐれて、落ち込んでいたものの、手探りで健康によいことを試したり、リハビリを続けたりした結果、手術をすることなく、今の歩ける状態へ回復

そもそも大腿骨がどこにあるのかも知らなかった。想像を絶するような痛み…

今は日常生活を送れるまで回復したものの、患部が痛むこともあるし出来ない動きもまだまだある状態です。

外出の際は、小塩さんが手に持つ「ヘルプマーク」をつけているんだそう。小塩さんのように外からは分からないような障害・難病を患う人が、外出先で「困っている・配慮をお願いしたい」というサインを伝えやすくしたものです。

カードの裏にはシールを貼って、配慮をお願いしたいこと(大きな声で怒鳴られるとパニックになる、難病で足が痛いので席を譲ってほしいなど)を書けます。

そういう内容を直接伝えるのが難しい人にとっても助けにもなるアイテムです。

しかし、ヘルプマークをつけていても人ごみを歩いたり、歩きスマホをする人が周りにいたりすると怖い…と話してくれました。

ヘルプマークを配布している場所、どういった人がつけるものなのか、小塩さんがヘルプマークをつけているときにお願いしたい配慮など、学びました。

まだ新しい概念だからか、世の中には「頭の変な人がつけるもの」「近寄ったらダメ」というイメージを持つ人もいるそうで。本当に困っているからつけているのに、不本意だなあと。

私のヘルプマーク

実は私もヘルプマークをつけています。小塩さんとは違って、発達障害(注意欠陥多動性障害)が理由です。

見た目だけ、少しお話しただけでは私の障害を理解できる人はいないと思います。

ですが日常生活では困ったことだらけで、仕事先では配慮をお願いできず、2回クビになってます(笑)

こういう事情を持っていて、かつ見た目だけではどんな困りごとを抱えているのか分からない人が活用しています

講座をとおして、自分がいま活用していることについても、改めて考えるきっかけとなりました。小塩さんと私で、配慮をお願いしたい内容も異なることに気が付きました

また後ほど、ヘルプマークについて考えたことや自分がつけている理由についても、ちゃんと紹介できたらな…

盛りだくさんの講座、後編へ続きます!!

↓小塩さんが講師をつとめる、骨力エクササイズ教室の公式ホームページはこちら

https://untrois.co.jp/ballet/